廃棄物再⽣資源化プラント WTE/Maax™

ただ燃やしてしまうのではなく全部回収します

このプラントシステムは、廃タイヤ・廃プラスチック、廃材、生ごみ、ガラス・金属類などを含む混合廃棄物、および汚泥などの液体廃棄物を乾式熱分解よって無酸素状態にした反応釜の中で燃やさず、水蒸気熱分解で安全、確実に処理し、同時に廃棄物に混じった油分、炭化物、鉱物・ガラス類、水を再利用できるよう回収します。
無酸素状態での処理のため、ダイオキシンなどの有害物質や温室効果ガスのCO2を一切排出せず、また引火による爆発などの危険性もありません。 回収した石油や炭化物は燃料として併設された発電設備に送られ、エネルギー(電力)を創出することができます。まさにサスティナブル循環社会型のプラントと言えます。
ごみ収集(⼀般廃棄物・産業廃棄物・液体廃棄物)

プラントで処理できる廃棄物は、紙くず、木くず、繊維くず・動物系固形不要物(食肉の骨など)・動植物性残渣(生ごみ)・ペット動物などのふん尿や死体などの一般廃棄物。
燃え殻・汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリ・廃プラスチック類・ゴムくず・金属くず・ガラス、コンクリート、陶磁器くず・鋼さい・がれき類・ばいじん・紙くず・木くず・繊維くず・動物系固形不要物(家畜の解体等により生ずる骨等)・動植物性残渣(事業系生ごみ)・牛、馬、豚、鶏、ウサギ等及び毛皮獣等のふん尿や死体など特定の事業で排出する産業廃棄物。
また、厳密には上記に含まれるし尿や汚泥などの液体廃棄物や地震や津波、台風などによる災害ごみなど様々な廃棄物をまとめて、プラント内の一時保管所に集積します。
廃棄物の貯蔵量は約600トン、一般的なケースで3日分のごみを保管しておくことができます。

  • 分別の必要がありません
  • 産業廃棄物も廃棄できるので、不法投棄の抑⽌効果も望めます
廃棄物処理システム-廃棄物処理

廃棄物の処理方法は燃焼方式でなく、乾式熱分解によって無酸素状態になった反応釜の中で、高温の水蒸気による熱分解によって処理されます。
酸素と炭素分の酸化反応である燃焼方式では、煙や煤、ダイオキシン類等、炎も発生し、火災や爆発などの危険性もあり、燃焼後には大量の灰が残ります。
それに対し、熱分解処理では無酸素で加熱することにより、煙、煤、ダイオキシン類、炎も発生せず、灰も残らず、目的別に温度調節も可能であり、極めて安全に処理できることが大きな違いです。

  • 有害物質の排出がありません
  • ⼆酸化炭素の排出がありません
  • 残渣物が限りなくゼロになるまで(約90-95%)分解処理されます
  • 無酸素状態での処理のため、可燃物に引⽕して爆発する危険もありません
廃棄物処理システム-資源回収・再生資源化

廃棄物処理過程で、ごみから燃料や資源を回収して、再利用できるように再生資源化します。
無酸素状態での熱分解処理によって、廃棄物は固形物の炭(炭化物)と揮発成分、分解生成物等様々な成分の合成ガスとなり、金属類やガラス類は分解されず還元状態で排出されます。 また、排出された合成ガスは冷却するとオイル(油分)になり、たとえば、プラスチック類からはエネルギー燃料となる重油や軽油が生成されます。
これらの回収物を精製することでリサイクル活用できるように資源化します。

  • 石油類(重油・軽油など)が回収、再利用できます
  • 炭化物(炭)が回収、再利用できます
  • 金属類(近年注目のレアメタルなども含む)が回収、再利用できます
  • ガラス類が回収、再利用できます
  • 水(飲料水、産業用水)が回収、再利用できます
発電システム

回収された石油類、炭化物はプラント内の発電設備に送られ、燃料としてボイラー発電、エンジン発電により電力を産生します。
Naanovo社のWTE/Maaxの発電システムは、熱エネルギーを電力に変換する発電効率が通常25%~35%の廃棄物処理発電システムとしては破格の40~50%を電気エネルギーに変換可能な世界で最も費用対効果が高く、エネルギー効率の良い発電モジュールを備えています。 実質1時間あたり7MWの電力を産生できる能力を持ち、例えば平均的な4人家族であれば(月間消費電力、約0.4mWh強)、1時間で17か月分の電力を創り出すことができるシステムと言えます。

  • 高い発電効率で大量の電力を創ることが可能です
  • ごみから回収した再生燃料を利用するので燃料費はほとんどかかりません
  • 余った電力は電力会社に売電して収益を上げることもできます

独自​​のモジュール式WTE/Maax™

独自​​のモジュール式WTE/Maax™システムは、最も費用効果が高くエネルギー効率の良いプラントの1つとして世界で認識されています。従来のゴミ処理発電プラントは、熱エネルギーの25〜35%を電気に変換しますが、Naanovo WTEプラントは40〜50%の熱エネルギー変換を達成するように設計されています。これらのWTE施設は、廃棄物のカロリー値に応じて、1日あたり180〜250トンの都市固形廃棄物を1時間あたり7 MWの電力に変換できるモジュールを使用しています。この利点と、大量の飲料水と燃えがらブロックを生産する能力を組み合わせることで、Naanovo WTEプラントは、北米およびヨーロッパで一般的な従来のごみ処理発電プラントよりもインパクトがあり収益性の高い出力を提供できます。
都市ごみの割合は場所によって異なります。各WTE/Maax™プラントの設計では廃棄物ごとに利用可能なカロリー値を最大化し、販売可能な商品(電気、飲料水、および燃えがらブロック)の出力を最適化します。必要に応じ廃棄物を有機廃棄物と非有機廃棄物の流れを事前に分類して、オプションのリサイクルシステムと嫌気性消化装置を利用して廃棄物を処理し、金属くず、プラスチック、肥料などの販売可能な副産物を再エネルギーとして商品化することができます。
廃棄物処能力
180 トン/日

発電出⼒
7 メガワット/時

飲料⽔⽣産力
912 ㎥/⽇

燃焼温度
1050-1200

廃棄物減量
90-95 %

廃棄物重量削減
80-95 %

可燃物燃焼率
100 %

排出ガス量
ほぼ 0 %

排⽔汚染率
0 %

地方自治体と
廃棄物再⽣資源化プラント

地方自治体では、人口の減少に伴う廃棄物の処理コスト増加と環境対策によるコスト増が懸念されています。また、電力発電所の老朽化のため休閑地となっている土地も全国には多く存在し、その土地の活用法を模索しています。そこで、発電所休閑地を利用してプラント施設を設置し、街や市内の廃棄物、および隣接する地域の廃棄物の受け入れもすることで、発電のためのゴミ資源を効率よく回収し、コストを削減をするとともに、売電による収入を借地代やプラントの運営・ゴミ回収の費用にあて、自治体と電力会社と弊社の共同事業として、循環型社会の新たなモデルケースとなるべく今後の展開が可能となります。
  • ごみ問題の解決
  • ごみ処理コストの削減
  • 環境保全施策の実現
  • 休閑地の有効利⽤、収益化
  • 電力の供給の安定化