人類の発展と栄華の代償として、日本のみならず、近年地球上では多くの地域で自然環境問題が発生しています。すでに放置できない影響が世界中で具現化しており、遠からず地球は人間の住むことのできない星になってしまうかもしれないほど深刻な状況と警鐘が鳴らされています。
地球上の資源には限りがあります。とくにほとんどの鉱物資源を輸⼊に依存している⽇本にとって、資源の枯渇問題は⾮常に重⼤な問題です。現代の豊かな社会を作り上げる産業の原動⼒となってきた⽯炭、⽯油などの化⽯燃料や鉄、銅、鉛、亜鉛、近年注⽬を集めるレアメタルなど⾦属・鉱物資源は私たちが⽣きていくために必須な⽔等も含めて有限です。たとえば、2010年の⽶国地質調査所の試算によれば、何の対策も取らずに消費を続けていくと枯渇するのは、銅があと40年、鉄は66年、鉛、亜鉛は21年で採掘しつくしてしまうと予測されています。リチウムイオン電池や液晶パネルなどIT、医療等の精密機器に使⽤され、今後、さらなる需要の増加が⾒込まれるレアメタルに関しても、2004年の報告で、リチウム47年、インジウム51年、プラチナ392年で使い切ってしまうといわれております。
さらにエネルギー資源の⽯油、天然ガスは約50年、ウラン、⽯炭は約100年ほどで枯渇すると予測されており、「限りある資源」であることに変わりはありません。埋蔵量はすでに限界⼨前で、3R(リユース、リデュース、リサイクル)を推進し、いかに再利⽤⽐率を⾼めていくかが求められているのが資源問題です。